感動秘話のパワースポット!港区愛宕神社をぶら散歩
・虎ノ門ヒルズ駅地下鉄A1出口から
桜田通りを目前に、虎ノ門3丁目交差点を左に曲がると虎ノ門ヒルズタワーが立ち並ぶ通りへ入ります。前方には愛宕1丁目の標識があり、愛宕下通りと環2通りが交わう交差点です。ちなみに、虎ノ門~新橋間の環状2号線は、新虎通りとも呼ばれ東京オリンピックの際に選手村とスタジオを結ぶ重要など道路の一部となりました。「東京の洒落た街並みづくり推進条例」の再生地区に指定され益々進化し続けている地域です。さて、愛宕1丁目の交差点を右に曲がり間もなくすると愛宕神社に入る「出世の石段」男坂に着きます。86段、40度の急勾配です。お気をしっかり。
・別の上り方から
ちょっと勘弁!という方には朗報です。男坂をとおりすぎ次の愛宕神社前交差点まで行きます。愛宕山を掘りぬいた愛宕隊道の近くには何とエレベーターがあります。愛宕神社に隣接する「NHK放送博物館」からの楽ちんコースです。他に、愛宕1丁目の交差点近くまで戻り真福寺と愛宕神社車道口の間にあるプロムナードを通ります。そこから隣のビルにいく階段を上り左に曲がると愛宕神社車道口の歩道に出ることが可能です。愛宕神社の駐車場から本殿に向かうコースです。ここの見所は、「勝軍地蔵」に会うことが出来ます。今は真言宗智山派真福寺さんが所蔵しています。かつて、愛宕山は山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神号であり七高山の一つとされていました。「伊勢の七度、熊野の三度、芝の愛宕の月参り」と言われる由緒ある神社です。もともと、「勝軍地蔵」は愛宕神社の別当としてあった円福寺に祀られていましたが、明治初期の廃仏毀釈により廃寺となり真福寺さんで「勝軍地蔵」を管理することになります。しかしながら、関東大震災によって焼失してしまいその後、1934(昭和9)年に造顕されたそうです。お会いできるのをお楽しみに・・・。さて、最後は男坂の右横にある女坂です。107段の緩勾配ですが侮るなかれ!心臓はバクバクでした。いざ愛宕神社に参拝です。
・愛宕神社境内から
男坂上の一の鳥居から石段を確認し、あらためて急勾配を実感致しました。この愛宕神社は、標高26メートルの愛宕山の山頂にあり、自然地形では東京23区内では一番高い山となります。現在高層ビルに囲まれた愛宕神社は、出世のご利益があるパワースポットとして有名ですが、石段を焦らず上るのも一手かと・・・。かつて明治新政府と旧幕府との間で行われた江戸城明け渡しの緊迫する交渉の折、勝海舟と西郷隆盛はこの愛宕山に訪れ、江戸市中を一望しながら各々の心境のなかで時勢を達観する無血開城へと至ったという感動秘話があります。心のゆとりも時には必要かと。本日はいくらか涼しいようで、石の地面にぺったり吸い付いた白猫ちゃん!安眠の邪魔せずそろりそろりと本殿へ・・・。
・帰り道から
緩勾配と思いますか?の女坂を下り愛宕下通りから愛宕1丁目交差点を桜田通りには戻らず右に曲がり新虎通りへ、さらに変電所通りの西新橋2丁目南交差点から日比谷通りの新橋4丁目交差点を渡り、赤レンガ通りの新橋4丁目東交差点へ向かいます。見えてきましたご存知「切腹最中」の新生堂さん、キリマンジャロにぴったし!さらに新橋柳通り口交差点を左側に渡り、新橋プラザ1階石塚商店の「まぐろカツ」フライ最高です。大根おろしに醤油をかけていただきます。今宵は満腹に違いない。柳通りから烏森通りに出て右に曲がれば新橋に到着しました。心とお腹に余裕を注入し本日はここまで。