東京の中心地をとおり、パワースポットへいざ出発!
・JR有楽町駅から日比谷公園へ
有楽町駅の日比谷口から信号をわたり、有楽町ビルと有楽町電気ビルヂング間の通りに入ると、右側には「よしもと有楽町シアター」の表看板があり、さらに「ニッポン放送本社」が並び、左側には「ザ・ペニンシュラ東京」があります。ここは日比谷通りと晴海通りが交差する日比谷の交差点でペニンシュラ東京の斜め向かいに日比谷公園有楽門の入口が見えてきます。
・日比谷公園
日比谷公園は、120年前の1903(明治36)年に日本初の西洋風庭園として開園しました。今では大規模な野音や公会堂などがあり、整備された庭園とともに都会のオアシスになっています。さて、公園有楽門から入ると江戸城36見附のひとつ「日比谷見附」の石垣を見ることができます。当時は現在の日比谷交差点付近にありましたが、1873(明治6)年に撤去され、その後公園内に移築されています。さらに進むと三角屋根に大小の出窓がシャレオツに施工されているバンガロー風の建物があります。当時は、公園内の管理事務所として建設されましたが、現在は「フェリーチェガーデン日比谷」の名称でウエディング会場などとして活用されています。ただいま建物の修繕・修復工事がおこなわれるため、入ることはできませんでした。さらに「ペリカン噴水のある第一花壇」を眺め、途中にある当時の「水飲み」「アーク灯」を鑑賞しながら、公園の祝田門から内堀通りにでました。ちなみに、日比谷公園では老朽化などの理由で9月から再整備がおこなわれるようです。
・日比谷公園から国会議事堂へ
江戸城のお濠側ではない信号をわたり、内堀通りを緩やかに上っていくと赤レンガの「法務省旧本館」が見えてきます。もとは1895(明治28)年、ドイツ人建築家(2名)によって設計され7年余りの歳月をかけて司法省として竣工された建物です。1994(平成6)年に創建当時の姿に復元され同年12月27日、重要文化財(外観)の指定を受けています。赤レンガ棟の一部には、法務史料展示室・メッセージギャラリーがあり一般公開しています(無料、土日祝日休)。さらに桜田門交差点を渡ると目の前には刑事ドラマに度々登場する「警視庁本部庁舎」があります。本部前の内濠側は桜田門の入口ということもあり、通称「桜田門」と呼ばれているようです。ここからは、濠側から内堀通りを上がり六本木通りと交差する国会前交差点を渡ります。前方に見える時計塔は「三権分立の時計塔」と呼ばれ、1960(昭和35)年旧尾崎記念館(現在の憲政記念館)の建物と同時に建てられた時計塔です。記念館は国会前庭の北地区にありましたが、現在建て替え中で代替施設(国会参観バス駐車場奥)で開館しています(無料)。国会正門前に到着しました。
・国会議事堂から山王坂へ
正門前の歩道を渡り左方面に進みます。道なりに行くと国会議事堂の南側面を東に下る坂になります。「茱萸坂」もしくは「番付坂」と呼ばれています。江戸時代には、通りの両側にぐみの木があったことから名が付いたと言われ、さらに山王祭に関連して札所などの確認地点であったことからその名で呼ばれているようです。ぶらり茱萸坂を下ると物も強い警備体制なか、総理官邸が見えてきました。総理官邸前の信号は渡らず右方に曲がり衆議院会館前の信号を渡ると「山王坂」になります。明治維新までこの地域がほとんどが山王社の社地であったことから、この名が付いたと言われています。また、当時この辺りには豪商鹿島家のお屋敷があったことから、別名「鹿島坂」とも呼ばれています。
・日枝神社
山王坂を下ると永田町の派出所があり、その先に進むと二又になった通りの左側に日枝神社の案内標識を確認します。入り口の鳥居は三か所(稲荷参道・山王橋西参道・山王男坂)ありますが、最もご利益のある山王男坂に到着です。日枝神社独自の鳥居から53段の石段を上がる坂です。階段を上がると左方に手水舎があり神門で一礼し社殿に向かいます。日枝神社は「日吉山王大権現」といわれ、江戸の鎮守として祀られていました。神社の山王台地は「星ヶ岡」とも言われ、溜池を望む景勝の地であったそうです。東京の中心地に鎮座し、皇居の裏鬼門を守護しています。さらに、仕事運や商売繁盛にご利益があることでも知られています。社殿では、狛犬ではなく夫婦神猿がお出向かいです。また、社殿の右方から末社へ向かうと猿田彦神社・八坂神社・山王稲荷神社が祀られています。
・おわりに
8月30日には、2ヶ月に一度巡ってくる「かのえさるの日 特別道開き参拝」庚申祭がおこなわれます。猿田彦大神は、道案内の神様として信仰されています。「いずれの道に進むべきか、何かを決断する時」どうする自分!と思案にくれたなら・・・人数限定ですが猿田彦神社にお出かけください。詳細は日枝神社ホームページまで。山王橋西参道を下り、左に行くと地下鉄溜池山王駅です。本日はここまで。