あっぱれ!千代田区皇居前までぶら散歩
・JR茶水(御茶ノ水)聖橋口(東口)から神田橋へ
聖橋改札口前の茗渓通りを左に行くと、都道403号の本郷通りに出ます。左側には聖橋が見えますが、此処は右側に見えるニコライ堂方面に進みます。進行方向は下り坂で本郷通りと交差する道路には各々に通称坂があります。聖橋の交差点には淡路坂、ニコライ堂前には紅梅坂と真向かいの奥には幽霊坂、さらに進むと新坂や観音坂など駿河台と言われるだけあり、靖国通りと交差する小川町交差点まで傾斜道です。ただ迷うことなく直進方向の神田橋へと進めます。
・美土代町を通り神田橋から内堀通りへ
神田橋に向かう途中の美土代町(みとしろちょう)は、江戸時代身分の高いお武家様の屋敷が立ち並んでいた地域です。有名処では、五代将軍徳川綱吉の側近として活躍した柳沢吉保のお屋敷がありました。一方、この界隈には商人や阿助さんのような職人さんが住む町家もあり「丹前風呂」が始まったのがこの周辺だとか、湯女を置くことで大層繁盛したそうです。さらに進み本郷通りの始点となる神田橋へ、此処から先の通り名は日比谷通りになり、まもなく永代通りと交差する大手町交差点を右に曲がり内堀通りに突き当たりました。内堀通りは、皇居内堀沿いを通る環状道路の通称で「城郭と高層ビルの道」として日本の道100選のひとつに選定されています。信号を渡ると目の前は大手門です。かつては旧江戸城の正門であったことから大名はここから登城していました。現在、大手門および平川門そして北桔梗門からは皇居東御苑への入園出入口になっています。皇居東御苑とは本丸・二の丸・三の丸を整備した皇居付属庭園です。富士見櫓や天守台跡さらに百人番所など江戸城の歴史を楽しめるエリアです。通常月・金は休園で料金は無料です。
・あっぱれ!特別史跡江戸城跡
江戸城は、長禄元(1457)年太田道灌によって創築されましたが、天正18(1590)年に北条氏が滅亡したことから徳川家康は此処を居城として定めています。その後、家康、秀忠、家光の3代にわたって増設や外郭の整備がおこなわれ江戸城の全体が完成します。明治維新後、江戸城は皇居となり昭和24年には「国民公園皇居外苑」として一般に開放されました。また、300年近く続いた将軍の居所であったこと、政治の中心地としての史跡の価値が大きいこと、我が国随一の規模であること等から昭和38年5月31日に文化財保護法による「特別史跡」に指定されています。黒松が点在する皇居前広場の広大さと高層ビルとの見事な景観にあっぱれ!です。
・帰り道
皇居外苑から日比谷通りに戻り馬場先門の交差点を渡ると、昭和期の建造物としては初めて重要文化財に指定された「明治生命館」があります。昭和9(1934)年、3年と7か月の歳月をかけて竣工しています。さらに、馬場先通りから三菱1号館美術館の広場をとおり大名小路(だいみょうこうじ)を左に進みます。それから丸の内ロードを2ブロックほど過ぎると行幸通りです。右側には東京ステーション丸の内駅舎が見えます。東京土産にあれや・これやと迷いながら、本日はこれまで。